どうもカッツプロダクション代表のカッツです、近年はAIと壁打ちをしながら資料等を作ることが多く、いろいろ気づきが溜まってきてます!!
今回は「AIで図版を作ってみた」話です。結論から言うと、パッと見の雰囲気は一瞬で作れる。でも中身はスカスカ(よく広告で出てくるAIエージェントとか?!危険なんで使ってませんが笑)、というのが正直なところです(2026年6月現在)。
最新の生成AI(AIエージェント)を使って図版の生成をいろいろ試したんですが、AIと壁打ちしながら「これ、どこがAIでは超えられないな」を言語化してみました。それをそのまままとめます。
目次
「雰囲気は作れる」の意味
今の優秀なAI(ChatGPT、Gemini、Claudeなど)に「こんな図版作って」と指示を出すと、最初の数秒で「それっぽいもの」が出てきます。正直、これはすごい!! と思いました。
例としてこちらは株式会社メルカート様の”データをひとまとめにしてAIに働かせる仕組み”というニッチな図版の例です。
AIが生成した “データをひとまとめにしてAIに働かせる仕組み” 図版例

しかっり見ると「なんか違う」ってなるんですよね、、、
人間である自分がAI案を元に修正した “データをひとまとめにしてAIに働かせる仕組み”

「なんか違う」を言語化しようとすると、だいたい以下の3つの壁に行き当たります。
壁1 – 「それっぽいけど間違ってる」の壁
AIが生成する図版、パッと見は「おっ、いい感じじゃないですか!!」ってなるんですよ。レイアウトも整っているし、文字も入っているし、雰囲気は出ている。
でもよく読むと内容が頭に入ってこない、、、というのが一番厄介なパターンです。
たとえばPDCAの図を作らせると、「PDCA」という文字と4分割の円グラフはちゃんと出てきます。でも中身の説明文が業務実態とズレていたり、「ACTION=対策とアップデート」のような文脈に沿った意味の使い分けができず、ありきたりな言葉に着地してしまうんです。
これ、図版として「用をなしていない」状態なんですよね〜。
そして見た目で騙されてそのまま使ってしまうのが一番怖い。
知り合いのライターさんと話しててAIで作った伝わらない図版をそのまま入稿するヤバい人がいるっては言ってました。
AIが作った”セキュリティのPDCA”図版


文言のリライトは必須です。生成されたものをそのまま使うのは危ない、というのが結論でした。
人間である自分が手直しした例

壁2 – ブランド・レギュレーションの壁
「ITっぽい青系で」という指示には応えられます。でも「既存サイトのこの色と狂いもなく合わせる」という緻密なデザイン制御は、ざっくりした指示だと今のAIにはかなり難しいです。
ただし、ここはプロンプトを作り込めばある程度はいけます。カラーコードや使用ルールを丁寧に書いてあげると、精度がぐっと上がりました。たとえばこういうプロンプトです。
## ブランドカラー指定 - メインカラー(ネイビー):#1a3560 ※見出し・背景のみ使用 - アクセントカラー(グリーン):#2e8b57 ※CTAボタン・強調のみ使用 - テキストカラー:#222222 - 背景ベース:#ffffff ## レギュレーション - メインカラーとアクセントカラーを同一要素に併用しない - 装飾的なグラデーションは使用しない - フォントはNoto Sans JPを使用 - アイコンは必要最小限に留めること
しかし何故か毎回うまくいくかというと正直そうでもなくて、何故か意図通りに解釈されないこともあったり、正直難しいです。特に暗黙の繊細なルール「このネイビーはメインにしか使わない」とか「グリーンは強調だけ」みたいな使い分けのロジックは、書いたとしても何故か意図通りに解釈されないみたいな。
つまり『プロンプト設計で精度は上がる、でも完璧はない』というのが正直なところです。
壁3 – 情報の引き算の壁
AIは「要素を盛り込む」のが得意ぽいですが、逆に「情報を整理して、ノイズを削る」のがめちゃくちゃ苦手ですね。
今のAIが作る図版って、やたらリッチなアニメーションをつけたり、背景をキラキラさせたり、余計な装飾を入れがちなんですよね(笑)。ドヤ顔で大盤振る舞いしてくるというか。これを「シンプルにして」と追加指示しても、なかなか思い通りにならない、、、
B2Bの資料で重要な清潔感、必要なアイコンだけを、必要な場所に、等間隔で並べるというやつ、これ「読み手のストレスを減らす」という明確な意図なんですが実現できないんですよ。。。
こちらはECクレジットカード情報を守るためのセキュリティ対応の図版です
AIが作った”ECクレジットカード情報を守るためのセキュリティ対応の図版”

人間の自分が作った”ECクレジットカード情報を守るためのセキュリティ対応の図版”

「引き算のデザイン」って、何を削るかの判断が全部なんです。そこには業界経験と、読み手への解像度が必要で、2026年6月現在ではまだ人間の仕事だと感じました。
まとめ – 図版作るならAIは「構成案」、最終品質は人間
壁打ちして来た結論を書くと、こんな感じです。
- 生成AI(AIエージェント)は「構成案」を高速で作るのには最高のツール。体感としてはデザイナーに渡す叩き台としては悪くない精度が出る
- ただし文言はそのまま使わずリライト必須。見た目はそれっぽくても間違っているケースがある
- 「情報の引き算」は2026年6月現在まだ難しい。ここだけは人間が手を入れる必要あり
- 「AIに丸投げ」ではなく「AIで叩き台→人間がロジックと品質を担保」が現時点の最適解かも?
体感的にはわかってたんですが文章にして体系化すると興味ぶかい。 まさしく「AIのパワー」と「人間のビジネスセンス」の掛け算なんじゃん!!という気づきでしたー。
参考になれば幸いです!